ICC参加レポート 5/15
石島です。レポートその5です。やっと2日目の夕方です。
2005/5/17
<夕方のバッハ>
ベートーヴェンもそうだが、バッハについても期間中に無伴奏全6曲が演奏される。この日は酒井淳さんの無伴奏1番と、私が "イチ押し" の石坂団十郎さんの2番であった。
酒井さんはエンドピンなし、バロックタイプである。
ヘッドにお守りのようなものをぶら下げての演奏。お守りは合格祈願かなあ。
「落ちないように」てなわけか? 実際のところは不明。
演奏は落ちないどころかノンビブラートでの素敵な演奏。
一箇所「手が動いてしまった」と思われるビブラートが聞こえて一人受けてしまった。
団十郎さんは天下一品、ところどころ(分散和音など)オリジナルらしき部分もあり、これまでいくつかの楽譜では書かれていた(実は私、無伴奏の楽譜を10種類近く持ってます)分散和音の音形には無い新鮮な分散和音でありしかもバッハの枠からはみ出るような無粋なことはなく、全体を通しても素晴らしかった。是非、2番以外も聴きたい!
ミーハー度1ランクアップ。
<グランドコンサートI>
3日間に亘って16人の演奏家がソナタやコンチェルトを弾くという、アンビリーバブルな企画の第一夜。曲目は書くのがもう面倒なので、演奏された方々の名前だけ。敬称略。
松下修也、倉田澄子、フィリップ・ミュレール、斎藤建寛、アルト・ノラス、山崎伸子、チョン・ミュンファ。
この日の曲は無伴奏やソナタなど。
<チェロアンサンブルサロン>
MLの箕口さんからの「手伝って」の要請を受けて、私や渡辺いっきさんがかなりの量の楽譜を事前準備。
それを箕口さんが(そのうちのいくつかを)何部かコピーして会場に置いておく、というところまでがサロン前にできたこと。
後は「何とかなるだろう」ということで、何も決めていない状態で3日間(全て夜の10時から)のサロンはスタート。
神戸入りした林峰男さんを箕口さんがくどいて、演奏者のトップに座らせて下さったおかげで、林さんを中心としていろいろな楽譜の「弾き散らかし初見大会」となった。
演奏者としての参加者が20名位いたかな、二日目以降はもっと大勢になったのだが。
その人達が広い部屋の真ん中で輪になって弾く外側に、それより多人数の著名な演奏者の方々などが「私は弾かないもんねー」てな感じにワインを飲みながら雑談している(日本語より外国語のほうが多いようだ)、という状況。
演奏した曲については、純粋なクラシック系の曲より、ゲテモノに近い曲の方が多かった。
私が持参した楽譜群もその原因の一つであったが。
例えばVn2台のために玉木宏樹さんが編曲した「猫ふんじゃった」を私がVc4台にアレンジしたものなども好評であった。
夜10時からの開始であったが「盛り上がらなかったらどうしよう」というあり得ない心配は当然杞憂であり、12時を過ぎたところで会場の都合により追い出されて散会、という流れが確立された。
今回はここまで。やっとこれで二日目が終わった。。。