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 ICC参加レポート 11/15

石島です。レポートその11。やっと5日目になりました。

2005/5/20
連日の疲れが出たのか朝早く起きられず、遅めの朝食を取った後、午前中はホテルの部屋で、これまで頭で学んだことについてメモを見ながら実際にチェロを弾いて確認練習。
いやいや、やはり頭ではわかったつもりでも、実際に弾いてみるとそうは簡単にはいかないのがチェロの奥の深いところである。

<チェロアンサンブルコンサートII>
この日の午後は、桐朋学園と東京芸大の学生有志が合わせて総勢42名(ステージ上の人数を数えてみました)によるコンサート。

まず桐朋は、ロッシーニ「セリビアの理髪師」序曲、鷹羽弘晃「蛍なす ほのかに聴きて -日本の旋律による音風景」の2曲。
ロッシーニのパッパラパーとした明るさと "ロッシーニクレッシェンド" が思いのほか心地よい。
2曲目もいい曲で快適。

次に東京芸大はグリーグの組曲「ホルベアの時代より」。
超ハイポジションの音が、音程はいいのだけれど音の太さとして頼りない、という贅沢なマイナス要因があったが、全体としては見事な演奏。

最後は合同演奏でワークナー「トリスタンとイゾルデ」前奏曲とカザルス「サルダーナ」。
特にサルダーナは私が好きな曲ということもあり、大きな期待を持って聴いたが、気合も十分でかつ息も合った名演であった。
素晴らしい。

日本の演奏家の卵たちは、ソリストとしての個性(自己主張)や飛び抜けた技術の観点では物足りないけれど(自分はさておき評論家モードの私)、指導者の下でのアンサンブル技術はかなりのレベルなのですね。
一方、他国(例えば韓国)の卵たちのアンサンブル技術はどの程度なのか、ということは知らないで好きなことを書いてしまいました。
失礼。

一応、このコンサートをもって、ICCでの「聴く」イベントは、私としては終了。
残すは1000人のチェロの関係だけ、という気持ちに切り替わり、現地では一応ここでホッと一息ついたのでした。

<スズキ・メソード チェロ10チルドレンコンサート>
私はパスした、15才以下の生徒さんたちの独奏と合奏。
しかし終わってから三木さんより「石島さんが緊張しながらクリニックで弾いていた曲を、小さい子供がすごく堂々と弾いていて面白かったよー」とのコメントを頂く。

ふんっ、ガキは私と違って、あがりやすい繊細な神経を持ち合わせていないからね。

今回はここまで。次はやっと1000チェロだ。
でもこれから外出せねばならないので、一旦ここで打ち切って、土日に書いて月曜日に送ることを自分に課そう。

追記。
西島さんからの
> 今週末の練習で「あたかも自分の言葉のように」使ってしまおう。
を見て、使える言葉ってどれだろうと前回のレポートをまた読み直して気づいたのですが、私が確信したという、

「顔である程度の表現がでるき」は
「顔である程度の表現ができる」の間違いです。

笑って許して。

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