ICC参加レポート 12/15
石島です。
土日にレポートを全て書き上げたのでこれから続けて送ります。
全15本になりました。これは「その12」です。
いよいよ1000人のチェロです。
2005/5/20
<1000人のチェロ パート練習>
時間に余裕があったので、パート練習の椅子並べ(パート練習とはいえ、一つの会場で250脚だ)をお手伝いした。
そして参加受付をしようとしたところハプニングが。
私は7番チェロとしてこれまでイヤというほど楽譜を弾き、川崎では分奏を4回も主催した功労者(?)であるにも拘わらず、7番に名前がない。
どういうこっちゃぁ~! と調べたところ、何と3番に私の名前が。
本番の2日前の夕方に変更(間違い?)を知ることになるとは、一体誰の陰謀であるか!
とは言え、何しろリハーサルと本番は、参加者全員の椅子の場所が一人ずつ決まっているという「指定席方式」であり、私の席は3番にはあるが7番にはない、ということなので、これは3番を弾くしかない、今から文句を言っても始まらぬ、と覚悟を決める。
しかし3番の楽譜がない。
何とかなると腹をくくりパート練習へ。
パート練習は1-3、4-6、7-9、10-12と4群に分かれての実施である。
練習会場も4箇所ある(おまけに間違った会場を教えられた)ので、流れる汗を拭き拭き(私は汗かきである)ポートアイランドの中を行ったり来たりして何とか1-3パートの練習会場に到着。
ここでやっと3番の楽譜を入手。
前半の大友さん指揮の曲については代振りの方であったが、後半のロストロポーヴィチさんが振る曲についてはご本人が見えられるとのこと。
そして他のパート練習を終えたロストロさんが、予定時刻に到着。
私のすぐ脇を通って指揮台へ。
おおっ、本物だ。
かなりの歳ではないか。
どさくさに握手してもらえばよかったかな、などと下賎な考えも一瞬脳裏に浮かぶ。
練習は「ダイナミクスの差を大きく! pはもっと小さく! ポンティチェロはもっと汚く! 単純な刻みのリズムで走らない!」などと、これはロストロさんでなくても指摘する基本的なものばかり。
でも振っているのはまさしくご本人。
とてもシンプルで見やすい(見てわかりやすい)指揮であった。
新しい楽譜と格闘しながらも、ロストロさんと同じ音楽を共有している満足感というか不思議な
気持ちになった瞬間であった。
今回はここまで。
明日は初めて全員が一つの会場に集まっての練習だ。