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執筆済みの「私とチェロ、・・・」では私が主人公でしたが、こちらの駄文での主人公はシャコンヌです。
シャコンヌとはもちろん、バッハ作曲の「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004」の終曲です。
元々クラシックを聴くという習慣が無かった私が、最初にこの曲に出会ったのは、APA会報での自己紹介にも書きましたが、私が30代になる前の1889年でした。
「チェロ四重奏を一緒に弾かないか」というお誘いを受けて、初めてこの曲を知りました。へえ、元の曲はヴァイオリンの無伴奏の曲なんだ、という程度で、もちろん(?)聞いたことはありませんでした。
四重奏は大変に難しく、非常に苦労した記憶があります。
それでも、狭いアマチュアチェロ界で色々な方と何度かこの曲を演奏する機会があり、演奏する度に「何という素晴らしい曲なんだ。。。」と感銘を受けるようになりました。
楽譜も自分で浄書して、練習番号やガイド譜も追加して使い易くしました。
そうやってシャコンヌに親しみ始めたころ、生まれて初めてチェロの無伴奏での演奏を聴きました。
2011年に日本チェロ協会が主催したチェロコングレスでの、堤剛さんの演奏です。
「チェロ1本で、この曲を弾く人がいるんだ」と驚愕しました。
ちなみに私はまだ、本家本元であるヴァイオリン無伴奏のシャコンヌを生で聴いたことがありません。全く自慢になりませんが。
脇道に逸れましたが、それから何年か後に、今度は無伴奏のヴァイオリン譜をオクターブ下げただけの、チェロ用の譜面を作りました。
とても私が弾けるような代物ではありませんでしたが、「この重音のこの音を間引いたら弾けるかもしれない」というような試行錯誤を重ねて、一人で地道に練習を重ねました。
すると不思議なもので、あれっ、このままずっと続けていけば、それなりの音になっていくかもしれないと思い始めてくるわけです。ブタもおだてりゃ何とか、というやつでしょうか。
そんな訳で、ボロボロながらも人前で演奏する機会もあり、その度に落ち込むのですが、一方でこの曲への愛情は衰えることを知りません。
さて、APAでは毎年2回「チェロの会」というイベントが開催されるのですが、半年前(正確には2023年10月8日)に武蔵小山の小山台会館大ホールで開催された「秋のチェロの会2023」にこの曲でエントリーしました。
その時の映像がAPAからYoutubeにアップされているので、大変恥ずかしいのですが、その恥を忍んでお知らせします。
もちろん、傷は多々ありますが、ご興味のある方は覗いてみて下さい。
https://youtu.be/rRRqewJm_VE
シャコンヌよ永遠なれ!(←そんなことわざわざ私が言わずとも永遠に残ることでしょうけれど。。。)
Writing05
~ シャコンヌと私 ~
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