top of page

 ICC参加レポート 3/15

石島です。レポートその3です。今日は朝から気合入れての送信です。 
 
2005/5/17 
<マスタークラス> 
マスタークラスは、プロの卵を対象として、二人の講師がそれぞれのクラスを同時進行するので、聴講はどちらを聴くか選ばねばなりません。 
 
この日は一つは「20世紀作品のマスタークラス」としてダヴィッド・ゲリンガスさんが、またもう一つは通常の(?)マスタークラスとしてマーク・コソヴァーさんと堤剛さんが続けて、という、その二つからの選択でした。 
 
私は迷った挙句、後者を聴講しました。 
前者については三木さんが聴講していて、終わった直後に「凄かった」とおっしゃっていました。 
体が二つなくて悔しかったのでした。 
 
さて、一人目は堤剛さん指導のベートーヴェンのソナタ4番。 
受講者は韓国の女性。 
もちろん日本語はわからないため、堤さんは英語で喋るのだが、どうやら彼女は英語がほとんどわからない。 
韓国語に通訳する人はいない。 
しかし、通訳は日本語には通訳する。 
というとても不思議な世界で最後まで進められました。 
主な指摘事項は次のようなものでした。 
 
・音が音階的に進むところと跳躍するところの意味の違いを感じなさい。 
・フレーズのまとまりについては、いろいろな単位(短いフレーズや、そのフレーズを含めたもっと長いフレーズなど)で考えなさい。 
・二分音符や全音符のような長い音は、頭の中で細かい単位でカウントしながら弾くことが必要だが、八分音符がずっと続くような音形は、フレーズの中での "その音の位置づけ" を考えることが重要である。 
などなど。 
 
次はマーク・コソヴァーさんによるカサドの無伴奏。 
受講者は日本の音大生。 
曲自体が凄い曲なので、聴いているだけで「ははー」という状況なのだが、同じ曲をコソヴァーさんが弾くとこれまた違って更に素晴らしいというビックリ状態。 
 
この曲のあるところで出てくるハーモニクスは、弓を寝かさずに立てて弾く、といった技術的なアドバイスや、呼吸や感情を表現しなさい(この受講者は無表情で淡々と弾く傾向があった)、などの点が指摘された。 
 
私は実はコソヴァーさんの名前を知らなかったのですが、このマスタークラスで「凄い人」の一人として認識しました。 
 
今回はここまでとします。 
次は同じく二日目の午後です。1週間の完結まで長くなりそうだ。。。 
でも気合を継続して書きます。

bottom of page